飯阪雅則の本からの知恵 No.14
2021/09/24
「飯阪雅則の本からの知恵」
「両親と遊んだ子どものころに育んだ心の記憶(幸福感)が生きる糧になるお庭つくり」の
専門家ガーデンジャーの飯阪雅則です。
少し前から、よく言われているのがリビング学習。
子供の部屋ではなくリビングで勉強している子供は難関大学に入学しているとか
東大の合格者数の何パーセントはリビング学習していたとかの統計もあります。
前号でも書かせてもらったように東大に入ったから幸せになるのとは違いますので
東大と幸せとは関係ありませんが。探求心を育てるリビングやダイニングにしたほうが
いいということです。
壁に世界地図や日本地図が貼ってあり、テレビの横には地球儀が置いてあり、テレビを
見ているときに、例えば「こんなところに日本人」なんかであれば出てきたその国が
どこにあるのか、首都はどこかを調べると家族そろって知識が増えます。
また、リビングやダイニングに本棚を置き、図鑑や絵本、辞書を並べて親も
一緒に読書をするようにします。
親子で一緒にわからないことを調べると自分で調べる習慣が身に付き、これは何かなあと
いう探求心が育ちます。
インターネットがある時代なんで辞書や図鑑なんかを使わなくても
すぐにわかるのですが、自分で調べるということで身に付き方が違います。
また、親子で一緒に調べると分かった時の嬉しさが違います。
キャンプもこんなコロナ禍かもしれませんがソロキャンプも今注目されています。
キャンプは子どもの探求心を育てるすばらしい遊びです。
今はグランピングと言ってホテルよりも豪華で価格も高いキャンプが流行っています。
親にとっては楽ではありますが、探求心を育てるためには面白くありません。
やはり、何もない所に力を合わせてテントを設営し、マキになるような木の枝を拾い集め
焚火をする。冷たい水で野菜を洗い、ナイフを使い料理する。
真っ暗な中で月や星を楽しむ。普段できない体験が、新たな好奇心を生むきっかけとなり
ます。
なかなか忙しくて時間が取れない場合は庭にテントを設営し、寝袋で寝るのです。
そこでキャンプ用のガスバーナーでお湯を沸かしたり、部屋の照明を消しランタンの明か
りだけでご飯を食べるのも子供たちにとってはワクワクするものです。
狭いテントの中ではいつもとは違った秘密基地のような場所で、親子でいろいろな体験を
経験し、親子の絆が深まります。
わが子が幸せになるために必要な3つの力
山崎拓史著