息子から気づかされた庭造り | ||||||||
私の幼い頃(50~60年前)は、最近のようなイクメンとかいわれるような | ||||||||
父親ではなく、自営だったこともあり猛烈に働く父親でした。 | ||||||||
ですから、当時としては当然かもしれませんが保育園などの催しや | ||||||||
授業参観などには来てくれたことがありませんでした。 | ||||||||
動物園や遊園地も家族一緒に行ったことがなく、そんなところに | ||||||||
行くのは遠足の時ぐらいでした。 | ||||||||
唯一、家族で行ったお出かけといえば。5歳ぐらいのころドライブで | ||||||||
比叡山に行ったことぐらいが思い出としてあります。 | ||||||||
その写真が今でも残っているのですが、満面の微笑みとはいかない | ||||||||
までも家族4人が微笑んでいるように見えます。 | ||||||||
そんな反省もあり、父と同じく自営で忙しくしていたために、私も子供と | ||||||||
遊ぶことが大変少ない状態でした。 | ||||||||
しかし、こんな私にでも息子が3歳か4歳でしょうか、手紙をくれたことが | ||||||||
あります。 | ||||||||
「お父さん、たまにはあそんでほしいけど、いそがしいのでざんねんです」 | ||||||||
とたどたどしい字で書かれていました。 | ||||||||
これではいけないと感じましたが、日曜日は疲れて出かける気持ちに | ||||||||
ならずにいました。 | ||||||||
そうだ、出かけなくても庭があるではないかと思い、仕事にしている | ||||||||
庭造りをしました。 | ||||||||
お出かけしなくてもお庭で泥だらけになったり、三輪車に乗ったりと | ||||||||
自然に関わる、また体力やバランス感覚が身についたりと遊べるこ | ||||||||
とがいっぱいあります。 | ||||||||
そんな時に小さいお守りをもらいました。 | ||||||||
発泡スチロールで作ったお守りには緑の字で「がんばろぅおまもり」 | ||||||||
と書かれていました。 | ||||||||
どんなご利益のある神社や仏閣よりも力をくれるものです。 | ||||||||
涙が出るほどうれしくて、いつも財布の中に入れて持って歩いています。 | ||||||||
そして仕事で辛いことがあると読み返していました。 | ||||||||
今、お庭の仕事をして考えました。 | ||||||||
忙しいお父さんでもお庭を使えば子供さんと遊ぶことが出来る。 | ||||||||
それで、世の中のお父さんが私の様にならないように、お庭を使った | ||||||||
家族がふれあい幸福感を育てる時間を造れないかを考えました。 | ||||||||
私自身がお庭の仕事としていてお聞きすることは、「庭は抜いても抜いても | ||||||||
草だらけで草取りが苦痛だ」とおっしゃる方がほとんどで、せっかくのお庭が | ||||||||
活かされていません。 | ||||||||
そのお庭で家族が愉しく過ごすことができれば、お出かけしなくても | ||||||||
キャンプやバーベキューまたは秘密基地として子どもさんと一緒に | ||||||||
遊ぶことができます。 | ||||||||
その遊びによって五感が刺激され、想像力を養うことができたりします。 | ||||||||
お父さんと一緒に遊ぶ時期は小学生ぐらいまでですからそう何年もありません。 | ||||||||
そんな貴重な時間、何気ないでもかけがえのないお父さんと息子さんとの | ||||||||
お庭づくりをしませんか? | ||||||||
息子さんが成長したときにはきっとお父さんとの思い出が大きな糧になるでしょう。 | ||||||||