飯阪雅則の本からの知恵 No.16
2021/12/24
「飯阪雅則の本からの知恵」
「両親と遊んだ子どものころに育んだ心の記憶(幸福感)が生きる糧になるお庭つくり」の専
門家ガーデンジャーの飯阪雅則です。
今年は大谷翔平選手が大リーグで大活躍し、今までにない投打の二刀流で
日米で盛り上がり、無観客になりましたがオリンピックでは日本選手は
過去最高数のメダルを獲得しました。
にもかかわらず、スポーツをしない、またはできない子どもたちが増えてきているそうです。
また、外遊びをしない子どもが多く、体力が低下していると言われデータでも持久走・立ち幅跳び
・ボール投げが低下傾向を示しています。
でも体格は身長・体重ともに著しく大きくなっています。
と言うことは体格が良くなっているいるにもかかわらず、
筋力が必ずしも比例していないことがわかります。
私どもが幼少の頃は夏はプールよりも池や川で泳ぐほうが多く、どこに行くにも自転車で走
り回り、野や山を駆け巡っていました。
冬には竹藪で竹を取ってきて竹を二つに割り、その先を火で炙ってソリのように曲げて、そ
の二本のソリの上にリンゴ箱を括りつけてそれに乗って竹藪の中の急斜面を折りて遊んでいました。
そのように体を動かす遊びばかりしていました。
「今の子供たちは外遊びをしないので幼稚園や小学校低学年に、転び方が下手な子が増えました」
頭から前にのめり、顔や頭に怪我をする子が増えたという。
本来なら、学齢期を迎える子供たちは様々な身体運動の基礎を身につける時期だと言われています。
転ぶときに手をつくことで頭部を守ったり、体を回転して受け身を取ったりするなど、大け
がを防ぐ動作は外遊びの中で自然と身につけます。
そのような大事な時に外遊びができなくなった影響が出てきているのではないでしょうか
最近では、どこの公園もコロナ禍の関係や自治体の管理の事もあり使えなくなっている公園
が多くなっています。
そして、小さい子供たちだけで遊んでいると、最近では危険な目にあうこともあり、ますます
体を動かして遊ぶことが難しくなってきています。
外遊びをめぐる環境の変化が子供の体力に影響を及ぼしたことは否めないのではありませんか。
「スポーツをしない子どもたち」
田中 充・森田 景史著