飯阪雅則の本からの知恵 No.15
2021/10/28
「飯阪雅則の本からの知恵」
「両親と遊んだ子どものころに育んだ心の記憶(幸福感)が生きる糧になるお庭つくり」
の専門家ガーデンジャーの飯阪雅則です。
所ジョージさんの『新亭主論―幸せのルールブック』に書いていたことです。
所さんが、自分の部屋で趣味のエアガンなんかをいじっている最中に
「おとうさん、ご飯よ」と言われたら、たとえ手が離せない状況だとしても
すぐにやめて食卓に降りていき、ご飯を食べるのだそうです。
「これが終わってからね」ということなんぞ決して言わない。好きなことをやっていた
としても家族とのご飯のほうが大切。これは当たり前のことだと。
もし、「これが終わってからね」なんて言おうものなら、家族みんながそうなってしまう。
「ゲーム終わってからね」とか子どもが平気に言うようになってしまう。それではダメなのだ。
そこは旦那が先頭をきって守らねばならんことだと。そうじゃないとつまらない家族に
なってしまうのだと。
「それは家族とのご飯よりも大事なことか?」
当然、他の事を優先しなければならないこともある。やむを得ず仕事を優先しなければ
ならないこともあるかもしれない。そんなときでも、このようなことをちょいちょい思
い出してもいいんじゃないかと。
家族揃ってご飯を食べるということもそう何年もできることじゃない。
たまに兄弟喧嘩や親子でのイザコザ、そんな時には「ホメアイ鍋」
「今から、鍋食いながら、みんなの良いところをひとつづつ言って回していくぞ」
と号令をかける。
まず、ママからってことで、みんながママのよいところを言っていく。
「ご飯がおいしい!」「いつも子供たちのことを考えてくれてる!」「怒ったときだけ怖い」
いろいろ出てくる。いつの間にか褒められすぎたママが照れるわけ。
こどもたちにもまわしていく。みんな恥ずかしがることもなく、思ったよりも素直に言うものです。
「いっぱい本を読む!」「ドッジボールが強い!」「歌が上手!」なんとなく得意だね、と
お互い思っていることも、あらためて口に出すと、言ったほうも言われたほうもうれし
くなって、明るい鍋時間になりました。
家族でこんな鍋ができれば体だけではなく心もホカホカになりますよね。
「父親が子どもとがっつり遊べる時間はそう何年もない」
布施太朗著