飯阪雅則の本からの知恵 No.10
2021/01/13
「飯阪雅則の本からの知恵」
「両親と遊んだ子どものころに育んだ心の記憶が生きる糧になるお庭つくり」の専門家
ガーデンジャーの飯阪雅則です。
本屋さんに行くと成功するためやお金持ちになるための本がたくさん並べられ売られて
います。
私も成功してお金持ちになりたいと思い、そのような本を何冊も購入し読み、高い
セミナーに何度も参加していました。
私の場合(セミナーに参加して多くの成果を出されている方もたくさんい
らっしゃいます)は聴くだけで満足して実行しなかったので効果がないのは
当然の事であり、少しでも楽をして大きな成果を期待していること自体が
悪いのですが。(^^;)💦
そんな本には目標を決めて、紙に書き、見えるところに貼ったり、いつも持ち歩いて一
日に何度も見る。起床後と就寝前に声に出して読み、成功している自分をイメージする。
これをやれば、夢が叶う。
しかし、これを知っていたとしても実行している人は1%くらいしか
いないらしく私のように知っていても実行しない人がほとんどらしいです。
これは「成功とは何か?」「幸せとは何か?」という哲学的なアプローチがない。
それは個々の考えることで、とにかく西洋人にとっては「経済的な成功=幸せの実現」
竹田恒泰氏によると「労働観」が根本的に違う。
西洋社会にあるのがキリスト教だ。その経典である聖書の冒頭に記されている。
アダムとイブは、エデンの園にあった禁断の木の実を食べたことで神の怒りにふれ、
「お前たちは一生苦しんで地から食べ物を取る」と言われる。
つまり、労働は「神のいうことを聞かなかった罰」なのである。だから、額に汗して働
くのは、昔は奴隷だった。
人々はお金持ちになって労働から解放され、裕福な生活をする成功者に憧れた。
西洋人にとって労働は生活の手段であって何ものでもない。
報酬の高い仕事を求めて転職を繰り返す人が有能な人と思われる。
一方、日本人の労働観は「働くことで周りの人を幸せにする」である。
だから、「傍を楽にする」という意味で「働く」といった。
仕事は生き甲斐であり、80歳を過ぎても働いていると尊敬され、羨ましがられる。
価値観の違いなのだ
西洋人にとって「労働からの解放=幸せ」という構図は合っている。だから山頂に到達
するための成功哲学が流行る。
山頂に到達することも喜びだがその途中に落ちているゴミを拾うことにも喜びを感じる
不思議な感覚を日本人は持っている。
夢の実現、成功の人生より、目の前のご縁を大切にする日々の暮らしに十分幸せを感じ
るのだ。 それを竹田さんは「和の精神」と呼んでいる。
仕事に磨きをかける教科書 水谷もりひと著