飯阪雅則の本からの知恵 No.8
2020/11/24
「飯阪雅則の本からの知恵」
「家族が一緒に楽しく遊び」お庭つくりの専門家のガーデンジャーの飯阪雅則です。
諭吉さんから聞いたお金の話
三重県在住のKさんはお金の使い方をめぐって夫婦喧嘩が絶えなかった。(^^;)
Kさんはある日、不思議な体験をした。一万円札の福沢諭吉に向かって、「ねえねえ、
諭吉さん、もっと我が家にいっぱい来てよぉ、困っているんだから人助けと思ってさ」と話し
かけたら、なんと諭吉さんがしゃべってきたのだ。
「お金はね、自分との付き合い方なんだよ」と
雷に打たれたような衝撃を受けた。
「そうか、自分で自分を嫌いである限り、お金との付き合い方もおかしくなるんだ」と
それまでの悩みが吹っ飛んだ。
「『金が物を言う』ということわざがあるけれど、本当だったんだ」
その日からKさんは諭吉さんとおしゃべりするようになった。
諭吉さんは言いたいことがたくさんあったらしくKさんの質問に応えてしゃべりまくった。
「お金道」というのも諭吉さんから出てきた言葉だそうだ。
「剣道、柔道、華道など、昔から続いてきたものにはすべて『道』が入っている。お金にも使
い方の流儀があるんだ」
Kさんは「お金がないと不安です」というと諭吉さんが言った。
「お金が無くなるんじゃないかというのは『錯覚』だよ。『錯覚』って、『昔お金があったこ
とをいつまでも覚えている』って書くだろう? それを錯覚というんだ」
「お金たちがつくっているのは 『今』 という瞬間の喜びなんだ。 今、 今、 今の繰り返しが未来
へとつながっていくんだ」
「私たちを使って得た喜びに感謝して、 私たちに敬意を表してくれたなら、 また戻ってくると
約束するよ」
「諭吉さんはどういうところに行きたいと思うのですか?」 とKさんは質問した。
「その人のふさわしい分だけ私たちは行く。 器の大きい所にはたくさん行くし、 小さな人には
それなりに。 器にほころびがあったら出ていくよ」
「どうしたら器が大きくなるんですか?」
「『今という瞬間を喜んで生きると決めること。 過去を後悔せず、 未来に不安を持たず、 今を
大切にする。 両手を心臓に当てて、 鼓動を感じながら、 『大丈夫、 大丈夫。 今を喜んで生きる』
と自分に向かって約束するんだ』 と諭吉さん。
Kさんが 「ワクワクしますね」 と言うと諭吉さんは言った。
「実は、 その 『ワクワク』 が今を喜んで生きるキーワードなんだ。 腹の底から絶えることのない
喜びが泉のように湧いてくることを湧く湧くというんだよ」と
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